シャマル誕生30周年:デトマソが残した正真正銘のドライバーズカーは、野獣である

Il sole 24 ore motori 24にとても興味深いレポートが掲載されています。

これは真実。1990年に初めてデリバリーされたシャマル。1989年12月14日(マセラティ社創立記念日)、著名な自動車愛好家たちによって会場が溢れかえっている中、例年通りに記念式典は行われた。会場が満員になっているのは理由があった。それはアレッサンドロ・デ・トマソによるスピーチを待ちかねているのである。彼の自動車人として最後に残した狂気のマシンについて、愛おしいのである。自動車に対する建設的な彼の行動については、特異な人物として議論を呼んでいた。しかしこの時点で既にマセラティの株式の49%はフィアットに譲渡されていたのだ。

我々はこのクルマを少し狂気に満ちていると定義した。唇に微笑みを浮かべ繰り返しそう言った。何故か、スパイダーのショートホイールベースのボンネットの隙間に押し込んだ3.2Lの325馬力 のV8ツインターボエンジンを移植するという考えは既にあったが、ビトゥルボとしてはあまりにも大胆であると見えた。実際、この野獣は、とても友好的であるとは言えなかった。0~100kmはわずか5秒少々で達する。 アウトストラーダを疾駆するにはゲトラーク製6速マニュアルを2速にシフトして、 後輪は3000回転で44kgmというケタ外れのトルクを発しスタートダッシュする。それゆえステアリングを保持するのは極めて困難である。

最高速は260km以上に達し、エアロダイナミックスな空力的付加物は一見派手ではあるが、かなりのダウンフォース効果はある。KONIと共同開発された電子制御ダンパーは4モードが選択可能で、サーッキトからスーパーへのお買い物まで連れていける程に、ハードからソフトモードまでシャマルを変身できるのだ。外観からの空力的な付加物は、戦闘的なイメージを与えるのに極めて効果的でこのクルマを特徴付けている。リアのホイールアーチは、チゼータV16、ディアブロ、クアトロポルテⅣ。フロントウインドウにあるスポイラーは、ヌオーヴァパンテーラやマセラティ・レーシングにもデザインされている。

シャマルのインテリアは、典型的なマセラティらしさの雰囲気で満たされ、2.24Vと同じような意匠となっている。ウッドのパネルは採用されず僅かにウッド製シフトノブだけが残されている。ドライバーとパッセンジャーシートは、最大限にサポートするために大型化され、インテリアスペースは更に狭められている。リアシートは殆ど飾り同然となっている。

我々が協調したいのは、ダッシュボード中央にあるオーバルの時計は最上の美しさの存続なのである。シトロエン時代で窮地に陥った後に、フィアット傘下になり、現代マセラティの始まりでもある3200GTは、シャマルのエンジンがベースであった。本来はシャマルにも3200GT同様370PSのエンジンも移植可能なのだ。

シャマルは1995年までに369台製造されました。強くお薦めします。購入することは、人生に喜びと従属関係になります。

シャマル誕生30周年:デトマソが残した正真正銘のドライバーズカーは、野獣である」への2件のフィードバック

  1. シャマル、良いですね。今なお色褪せなく後世に残すべき車の中の1台かと、思います。今までCupから浮気をしそうになった事も有りましたが、赤しか無かったのでCupに留まりました。しかし、シャマルも完全にコレクターズアイテムとなり高騰してしまいましたね。

    1. そうですね。当時新車価格で1300万円でした。今でも中古価格は同じようなもんですね。

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