Lancia Ypsilonこのクルマはウチではファミリーカーとして毎日活躍してます。生粋のLancistaからすればそれはクライスラーだと言われそうですが、私は結構気に入っています。現代のクルマは、一つの国で全ての部品を組み上げてクルマを作ることはまずありえないでしょう・・・、多分20年ぐらい前なら全てProdotto Italiano (Made in Italy)だったかもしれませんが。例えばYpsilonのバッテリーは米国製です。そういう訳で、このYpsionはまさに米伊合作と言えます。
スタイルは完全なイタリアンなフォルムです。4ドア(厳密に言えば、Cinque porte)ですがサイドビューは2ドアクーペのように見せています。ルーフ後半からリアフェンダーに繋がるラインは、アルファロメオやマセラティのようなボリューム感があり、イタリアデザインの特徴的なトレンドです。私は少しザガートが関与しているのではと思っています。
インテリアはセンターに配されたメーターは、初代Ypsilonのコンセプトをそのまま受け継いだデザインです。左ハンドルで左側通行の日本では、センターメーターなので視線の移動は最小限で済みます。 そして大衆車でありながら、ピアノブラック のメーターパネルは質感も高く、文字通り小さな高級車です。
Lanciaと言えばかつてラリー選手権を制覇したDeltaやミッドシップのStratos, Rally037の活躍、それより前は高性能FF車やF1も手掛けたイメージがあります。今はこのYpsilonしかありませんが、是非また元気になって欲しいと願っています。