今回のイタリア滞在の最後のハイライトは、ウニヴェル・フェラーリへの参加だ。
ウニヴェルソ・フェラーリとは、スクデリーア・フェラーリ誕生90周年を祝して開催される臨時のイベントであるのだ。このイベントはフェラーリオーナーに限定されたものではなく、一般の人やフェラーリファン(ティフォシ)も参加できるイベントであり、いわば既存のマラネッロにあるフェラーリ博物館とモデナにあるエンツォ・フェラーリ生家博物館にプラスされた臨時の博物館といえる。
F1 2018年 SF71H
308GTB(Gr.4)
250 GTO
ポルトフィーノ
2017 FXX-Evo
488GTE LM
SF90 ストラダーレ
F8 トリブート
812スーパーファスト
812スーパーファスト・スパイダー
F8スパイダー
モンツァSP1
モンツァSP2
参加方法は至って簡単。HPのウニヴェルソ・フェラーリサイトから訪問する時間帯を指定して、カードでに支払える。チケットを入手してそれを印刷して持参するか、スマホに入れて当日受付に提示すればよい。最近はオンラインチケットによる決済が殆どだ便利な世の中ともいえる。
チケット代は30€だ。日本円にして約3、700円である。筆者はこの3、700円は安すぎるのではと思っている。というのはこの価格の中には、ウニヴェルソ・フェラーリの他にマラネッロかモデナのどちらかの博物館の入場料も含まれているのだ。さらに言えばこの臨時イベント・ウニヴェルソ・フェラーリは臨時にフィオラノサーキットに隣接した敷地に急遽作られたもので、会場内は巨大スクリーン、様々なヴァーチャルシステム、スポットライト、シネマシアターに匹敵する観覧席と、フィオラノサーキットを見渡せる巨大ステージがにわかに作られ、相当のコストがかかっているのである。しかも開催期間については一般公開に限ってい言えば4日間だけだ。それにも関わらずたったの3、700円とは、正に出血大サービスといえる。
最初のブースは、オール赤のスポットライトに染まる2018年のF1 SF71H 。15分ごとに約40人前後と思われるツアーとなり、各ブースを巡ることになる。入場者には個々にオーディオガイドを配布される。なんと日本語のガイドもあるのだ。40分間のツアーだが、日本語による詳細な説明が40分間あるのだ。筆者が参加したツアーグループには、日本人は筆者1人だけだった。案内係も日本人の筆者にはもっと前に来て見てくださいと優遇された。しかしながら、日本語ガイド付きのこのツアー、どれだけの日本人がこのウニヴェルソ・フェラーリに参加しているのか判らないが、日本から自動車雑誌やジャーナリスト、一般の日本人観光客が、それ程大量に来るとは思えない・・。それなのに詳細な日本語ガイド付き、ここにも相当のコストがかかっている思われる。
最初に登場するのは2018年のF1マシンであるSF71H。
このイベントは、1万4千人の訪問者があったそうです。