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死にゆく町・チヴィタに行く

オルヴィエートに滞在中、クルマでいろいろなところを探索してきた。
その一つが、 チヴィタ・ディ・バーニョレージョだ。この町は「死にゆく町」(イタリア語でIl paese che muoreと書く)と言われているのだが、何が死にゆくとい言えば、2500年以上前にエルトリア人によってつくられた都市であるが、台地辺縁部の崩落によってその上の建物が崩れる危機に常にさらされており、今なお風化が進んでいるのだ。人口は夏は100名、冬は12名だという。

筆者は勿論夏に訪れているので、死にゆく町の雰囲気は何処にもなく。ただただ陸の孤島的に雰囲気に圧倒された。本来であれば冬に訪れ方が良いのかもしれない。そうは言ってもこの町の全景を見た時には、感動した。この町にたどり着くには、道は1本しかなく、急な下り坂と急な登坂を組み合わせたスリル満点の橋を通らなければ町にたどり着かない。例えていえば、三島のスカイウォークにある吊り橋を2倍ぐらいの長さにして、急な角度を付ければ、そのイメージは判り易いかもしれない。町の入口近くづく程に、その坂の角度は急になりもしかして冬であれば、路面も凍結しているかもしれない、そして手すりも無いので、滑落の危険性はある。この町に冬に訪ねるのは命がけかもしれない。ようやく町の入口にたどり着いた時には、息も絶え絶えとなる。

筆者は夏に訪ねたので、町は死んではいない。逆に多くの観光客(中国人も多い)が町を訪ねて賑わっている。家も石作りとはいえ、庭には美しい花々が咲き乱れ、イタリアの中世の雰囲気が垣間見れる。

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