驚愕のマテーラを旅した次の日に目指したのは8角形の城塞だ。
はて、8角形とななんぞや??
プーリア州のほぼ中央にあり、名前の通り丘にある城塞なのが、形が8角形をしているのでオッタンゴとも呼ばれている。これも世界遺産に登録された建物でる。南方からランチア・デルタを駆って走るとオリーブやぶどうの丘を何度も越えて、緑の草原の中をどこまでも続くワイディングロードを走らせると、遥か彼方に淡い土色の建造物が丘の上に立っているのが、小さく見えてくる。(写真では判りずらいが、小さく建物が写っている。)
周りは民家など一つもない。なので更に奇妙な光景だと思うのだ。近ずくに連れて下から見上げるので8角形とは分からないが、端正な美しい要塞だとわかる。
要塞の中も8角形なので、中庭も8角形だ。
そもそもこの要塞はドイツ人が構築したもので、外敵からの攻めてくる見張りの役割もしていたという。建物の周りは、オリーブ畑と丘陵地隊が見渡せかなり遠方まで見通せる。
素晴らしい感動の余韻を残しながら、帰途につく、ランチア・デルタ・ディーゼルはここでも本領発揮するほど、平均時速80km/hで1時間30分の帰路も退屈でない。