ローマの国立近代美術館の特別展「未来派の時代」にマセラティ6C 23が登場している。
この特別展示は4月27日までなので、この期間にローマを訪ねる人はこのマセラティ6C 23に出会えるので、是非行って欲しい。6C 23は1934年にグランプリモノポストマシンで、エンジンは3.7L 直列6気筒 スーパーチャージャー付き(DOHC、12バルブ)を搭載して、空飛ぶマントヴァ人・タッツィオ・ヴォラーリオがドライブしたレーシングマシンだ。
「未来派の時代(Il Tempo del Futurismo)」は、ローマ国立近代美術館(Galleria Nazionale d’Arte Moderna e Contemporanea)で開催され、イタリア未来派の芸術運動を包括的に紹介する大規模な展覧会です。この展覧会は、未来派の創始者フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティの没後80周年を記念して企画だ。
展覧会の概要
- 会期:2023年12月2日から2024年4月27日まで
- 会場:ローマ国立近代美術館(GNAM)
- 展示点数:約350点の作品
- 主な展示内容:
- 絵画、彫刻、設計図、ドローイング、家具、映画
- 約100点の書籍やマニフェスト
- 水上飛行機、バイク、ヴィンテージの科学機器など
- マリネッティの文学的なルーツに焦点を当てた展示
- マジスター・アートやロレンツォ・マリーニによるサイトスペシフィックなインスタレーション
この展覧会は、未来派の芸術運動を多角的に捉え、視覚芸術だけでなく、文学、デザイン、科学技術との関連性にも焦点を当て、特に、マリネッティが提唱した未来派の文学的側面や、当時の技術革新が芸術に与えた影響を探求している。また、現代の観客にも親しみやすいよう、マルチメディアやインスタレーションを活用し、幅広い層に向けた展示構成となっている。
「未来派の時代」は、20世紀初頭のイタリアで誕生した未来派の芸術運動を再評価し、その革新性と現代への影響を探る試みでもある。芸術と科学技術の融合、スピードや機械への賛美といった未来派の理念が、今日のデジタル時代においても新たな意味を持つことを示しています。
この展覧会は、未来派の多面的な魅力を体感できる貴重な機会であり、芸術と技術の交差点に興味を持つ方々にとって必見の内容だ。そしてその時代に登場したマセラティ6C 34 はスピードと機械への賛美への象徴として展示されているのだ。