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トスカーナの海と山へ行ってきた

絶景と海の幸の宝庫 ― トスカーナの港町「ポルト・サント・ステファーノ」

イタリアで一番美しい景色が続くトスカーナは海あり山ありなのだ。6月18日には海と山に行ってきた。最初に海に行ってきた。風光明媚な海岸線と別荘地帯が続く海岸通り。ここはポルトサントステファーノという街で地図でご覧の通りリゾート地。6月も半ばなので、既に学校は夏休みなので、子供はいっぱいいる。但し、親はまだバカンスに入っていないので、大概は祖父母が面倒を見るのがイタリアでは通例だ。イタリアでは学校の夏休みは3ヶ月ぐらいだ。

モンテ・アルジェンタリオ(Monte Argentario)半島の北側に位置するこの港町は、リゾート地でありながらどこか素朴で、心安らぐ魅力に溢れている。もともと漁村として栄えた町で、現在では高級ヨットが並ぶマリーナを持ち、多くの観光客が訪れる人気のバカンス地です。街の中心には、石畳の道沿いにカフェやジェラテリア、シーフードレストランが並び、夕暮れには海沿いの遊歩道からティレニア海に沈む夕日を眺めることができるのだ。この町の魅力はなんといっても海の幸。特におすすめは、獲れたての魚介を使った「リングイネ・アッレ・ヴォンゴレ(アサリのパスタ)」や「フリット・ミスト(魚介の揚げ物)」。

市場近くの小さなトラットリアでは、新鮮なウニやエビがそのままパスタに使われていて、シンプルながら素材の旨みが際立つほど。地元の白ワイン「アンソナイカ」と一緒にぜひ楽しんでください。

荒々しい断崖に広がる中世の街並み

海辺のリゾート地ポルト・サント・ステファーノを後にし、内陸へと車を走らせて辿り着いたのは、トスカーナの秘境「ピティリアーノ(Pitigliano)」。まるで崖の上に浮かぶように建つこの村は、“トゥーフォの町”として知られ、その独特な景観と歴史が訪れる人を魅了する街だ。この街も写真のように、断崖絶壁の上に立つ街だ。まるでマテーラに近い雰囲気もある。ピティリアーノは、凝灰岩(トゥーフォ)の断崖に築かれた町で、遠くから見るとまるで岩から町が生えているような不思議な光景に出会えるのだ。紀元前のエトルリア時代から人々が住み続けており、古代と中世が交錯する空間がそのまま残されているのが魅力である。旧市街に足を踏み入れると、迷路のような細い路地が続き、アーチ型の通路や石畳、洞窟のような家屋が並んでいる。

ピティリアーノが特別なのは、美しい景観だけではありません。ご覧の写真のような水道橋も残っており今でも下へ水が流れて、噴水や水道の蛇口もあるのだ。また、かつてこの町にはユダヤ人コミュニティが存在し、トスカーナ地方では珍しく**シナゴーグやユダヤ人居住区(ゲットー)**が保存されている。18世紀に建てられた**シナゴーグ(ユダヤ教会)**は現在も見学可能で、地下にはコーシャ用ワインの醸造所や儀式用の浴場など、当時の生活の跡が残され、イタリアにおける多文化共存の歴史を感じることができる貴重な場所でもある。

オルビエートを拠点にトスカーナの海と山をドライブは往復3時間は見たほうが良い。途中は牧草地帯や、小さな美しい村、オリーブ畑、ローマの松並木、延々と続く1本道、ひまわり畑など、車に乗っているだけでも全く飽きない程、風光明媚なドライビングルートである。

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