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ランチア: D50が71年ぶりの“凱旋”展示が決定

Lancia Club Italiaが「Auto e Moto d’Epoca Bologna 2025」で博物館所蔵のLancia D50を展示と正式発表。

1954年のデビュー日“10月24日”と重なる奇跡のタイミングで、伝説のF1マシンが再びイタリアの地に姿を現す。

つまり、1954年10月24日にF1スペインGPでデビューしたD50が、71年後のまったく同じ日にボローニャで展示されるという、象徴的な“時の巡り”が実現するわけです。

イベント概要

Lancia D50とは

1954年、ヴィットリオ・ヤーノ設計によるF1マシン。
サイドタンク構造や低重心ドライブシャフトなど、革新的な設計で一世を風靡。
その後フェラーリに譲渡され「Lancia-Ferrari D50」としてF1史に名を残しました。

“Erano razzi con le ruote(車輪のついたロケットだった)”
— Rodney Walkerley, The Motor, 1954

展示の意義

今回の展示は単なるクラシックカー出展ではなく、
「イタリア・モータースポーツの起点を現在に再接続する」象徴的プロジェクトといえます。

71年前の“デビューの瞬間”を再演する構成が予定されており、クラブ関係者は「F1黎明期の記憶を現代に伝えるための展示」とコメントしています。

イタリア自動車史の象徴「D50」が、再び“公式の形”で現れる。
それもデビューから71年目、同じ日。
——この偶然は、偶然ではなく「伝統の意志」そのものです。

機械は沈黙しても、情熱は時を超えて響く。
ボローニャに行ける人は、ぜひ“Piazzetta Lancia”を見逃さないでください。
筆者は去年このイベントに参加できたが、今年は諸般の事情により参加出来ない。しかし、D50はトリノにあるヘリテージハブで見た時に、はるばる日本からトリノに来る甲斐はあったと思ったのだ。故にランチスタであれば必須の訪問地である。
D50のビデオをここに貼り付けますので、ご覧ください。

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