オルヴィエートからボルセーナ湖へ

オルヴィエートはウンブリア州にあり、ローマから電車で1時間30分もあれば行ける距離だ。日本の感覚からすれば東京から1時間30分だと、首都圏エリアなので、田舎の感じはしないが、イタリアではローマから1時間30分もかかった土地と言えば、かなりの田舎なのだ。それ故にここオルヴィエートも緑のハートと呼ばれるほどが豊かで自然に満ちた地なのだ。オルヴィエート滞在中は、先に紹介したチヴィタの他に、何か所か訪ねてきた。ボルセーナ湖もその一つで、オルビエートから車で1時間以内に行ける観光スポットだ。
道中の風景は牧草地帯には羊の群れ、ローマ松の並木道、時折出てくる小さな村が続く。ボルセーナ湖は、イタリアで5番目の規模を誇り、ローマを州都とするラツィオ州の北部に位置し、ウンブリア州、トスカーナ州の州境に囲まれている。周囲は山々に囲まれたこの自然豊かな湖畔のリゾートは、沢山のヴィッラが並んでいる。

そしてボルセーナは中世の面影を残す町で、「ボルセーナの奇跡」のエピソードがあることでも知られている。1263年、今から750年以上前に、司祭がミサで祝福を授けている最中にパンから血が滴り始めるという有り得ない現象が起き、当時の教皇であるウルバヌス4世場所がこの奇跡を祝うコルプス・ドミスというお祭りを設立したことでこの町が一躍有名になったという言い伝えがある。その奇跡が起こった教会がサンタ・クリスティーナ教会だ。

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