今年のミッレミリアはローマからの折り返しの通過ポイントにオルヴィエートがあるので、一昨年にオルヴィエートに滞在したところを拠点に観戦した。


天空の城塞都市 ― オルヴィエートはローマとフィレンツェの中間、ウンブリア州の丘の上にそびえる古都だ。凝灰岩の断崖の上に築かれたこの街は、中世の趣と歴史が色濃く残る美しい要塞都市である。この街のシンボルとも言えるのが、イタリア・ゴシック建築の傑作「オルヴィエート大聖堂」。




金色に輝くモザイク装飾、繊細な彫刻、荘厳なファサードは一見の価値あり。中でもルカ・シニョレッリによる「最後の審判」のフレスコ画は息を呑むほどの迫力で、ミケランジェロにも影響を与えたと言われているのだ。ここをミッレミリアとトリブート・フェラーリが走るとなれば、行かないわけには行かない。




要塞都市なので断崖絶壁の頂上に広場があり、そこをミッレミリアが通過することになるのだが、頂上の旧市街は狭い、したがってミッレミリアを見学するにしてもクルマで行くには駐車も確保できない、さらに旧市街はZTLゾーンなのでクルマは入れない。公共交通機関で旧市街まで行くことにしたのだが、なんとあいにく名物のフニクラがメンテ工事で動いていないことが判明。結局旧市街の反対側にあるエスカレーターで頂上の旧市街に行くことになった。イタリアはどこの要塞都市にもフニクラかエスカレータやエレベーターが整備されているので、日常の移動にはそれほど困らない。


オルヴィエートは他に手打ちの「ウンブリチェッリ」や、白インゲン豆を使った煮込み料理、地元産のトリュフを使ったパスタなど、素朴ながら深い味わいの料理が楽しめます。また、**オルヴィエート・クラシコ(Orvieto Classico)**と呼ばれる白ワインは芳醇で飲みやすく、特産品です。


筆者はオルヴィエート滞在時はここを利用しています。以前からお世話になっている関係から、とても懇意にしていただいています。今回もブログに掲載していただきました。

