さて、中部イタリアのオルヴィエートに滞在した次の目的地はイタリアの北の端まで行きます。

目的地はブレッサノーネ。ここで、ビトゥルボ仲間と会うのだ。
オーストリアにも近い北と南を繋ぐイタリアの街だ。移動をしたのは6月20日(金)。実は以前から危惧していたことが一つあった。それは「Ci sara lo sciopero !」である。イタリアでは大概ストライキは金曜か月曜に多くあるようだ。つまり土日を挟んで労働者にとって連休が出来るので、金曜か月曜が多いということである。まさに6月20日は全国的なストライキにハマってしまった。筆者はその目的地ブレッサノーネに行くにはもちろん電車での移動であったので、オルヴィエートからフィレンツェ、そしてフィレンツェからトレントまでの電車を日本にいる時に切符を買ったのだ。
しかし、ストライキがある事を知ったのはイタリアに入ってからだった。。。モデナに居る友達から「6月20日はストライキだよ。」と言われて、しまった運悪く嵌ってしまったということだ。しかし、どうやらフィレンツェからトレントまで(翌日にブレッサノーネに行く)のフレッチャロッサはストライキ期間中でも列車の運行は保証されていることが判明した。しかしながら、オルヴィートからフィレンツェ間のレッジョーナレ・ヴェローチェ(ローカル急行列車)はどうやら、正しくストライキにハマった列車だった。とりあえずオルヴィエート駅に行って買ったフィレンツェ行きの切符は払い戻しが出来た。
しかしながら、フィレンツェまで辿り着けば、何とか北イタリオのトレントまでは行けるのだが、オルヴィエートからフィレンツェまでに足が無い。。。結局、オルヴィエートの宿のロベルトがフィレンツェまで、クルマで送ってくれることになった。
あ〜よかったです、なんにとかトレントまで無事に行けそうだ。


このようにイタリアでは、今も鉄道のストライキを始め様々なストライキは日常茶飯事だ。
「ストライキになったら不便でないのか?」「利用する人に迷惑がかかる」なんて発想は日本人が考える頭である。
筆者が何とか北イタリアまでたどり着けることになったのは、結局は最後には
「Andra tutto bene !!」「きっとうまく行くよ。!!」
というイタリアのポジティブな思考が功を奏したわけだ。
筆者は益々イタリアが好きになった、そして再びイタリアに行かねばならないと思った。
