かつてヴァスコ・ロッシが所有していた名車、ランチア・デルタHFインテグラーレが、2025年10月10日にコンクールオークションに出品される。



ご存知のヴァスコ・ロッシはモデナのゾッカという田舎町出身。


幼い時からロックに興味を持ち、25才でデビュー、今までに30枚以上のアルバムとイタリア国内を中心にライブツアーを開催、イタリアのポップス音楽界ではスーパースターの座に君臨している。しかし彼はイタリアの伝統の音楽の祭典であるサンレモン音楽際とは相性が悪く、1982年の大会では最下位になっている。審査員の評価は「不快」「理解不能」「ロックではない」「酔っ払っているんじゃないか」と酷評された。それ以来、サンレモには2度と出ていないのだ。しかし、彼のライブコンサートは多くのファンを集めるのが常で、そして2017年7月1日にはモデナで開催された出身地モデナのエンツォ・フェラーリ公園で、ロッシのキャリア40周年を祝う大規模なコンサートが行われた。22万5千枚以上のチケットを売り上げ、他の世界記録を破る最大のコンサートとなった。


ヴァスコ・ロッシは実は相当のカーキチ
彼はライブコンサートに全國を廻るには可能な限り自分でクルマを運転して移動したのだ。最初に買ったクルマはフィアット・リトモ、続いてフィアット・ウーノに乗った。そして名前が売れ始め人気が高まった頃はマセラティ・クアトロポルテⅢにも乗っていたことがある。今回オークションに出展されるデルタ・インテグラーレはマルティーニのストライプが入っているが、ボディカラーはブラックにカスタマイズペイントされている。正に型破りで精悍なイメージを装おうデルタ・インテグラーレではないか。





