今月号のカーグラフィックは、ほとんどマセラティ特集だ。
- 特集:マセラティ、新章の開幕
- MC20国内初試乗
- マセラティ・アジアパシフィック地域統括責任者 木村隆之氏インタビュー
- ギブリ・トロフェオを試す
- マセラティ、コンペティションの血統「栄光の戦譜」
注目記事は、日本に上陸したミッドシップスーパースポーツMC20の鈴鹿サーキットでの走りのインプレッションだ。
別冊には、「自動車旅行への招待」と題してギブリ・ハイブリッドで瀬戸内を旅します。その別冊の表紙も3500GTが登場。
筆者が一番面白かった記事は、実は最後の方に掲載されていた「ガレージ新聞」だ。過去にカーグラフィックを飾ったマセラティの記事について書かれている。遡ればなんと1964年12月に初めてマセラティの記事が掲載されたのだ。登場するマセラティはミストラルと初代クアトロポルテ。それ以降のカーグラフィックには初代ギブリ、カムシン、メラクなども登場する半世紀以上に渡るカーグラフィックに、筆者もその時代を思い起こした。
そして、思いの外面白かったのは、実はマセラティの記事ではなく、ランチアの記事であった。
題して「ランチア・ラムダ100周年・革新こそが我が道」
ランチアはマセラティよりはるかに歴史があるブランドであるが、当時として先進的なメカニズムを採用してきたメーカーなのだ。今のランチアからは想像もつかないと思われるが、改めて誰もがランチアの復活を待ちわびているのだ。