ランチアは4月15日に、コンセプトEV『Pu+Ra HPE』を公開したことで、ランチアが復活の兆しが見えてきたことに、ランチスティの方は希望の光が見えてきたでしょう。このPu+Ra HPEはあくまで、これから10年先までの事業計画のベースとなるコンセプトモデルであるのだ。Pu+Raの後につくHPEとは「ハイ・パフォーマンス・エステート」の略で、日本的に訳すと高性能ステーションワゴンととらえることが出来る。しかし今回のHPEの意味はそれだけではなく更に、「ハイ・パフォーマンス・エレクトリック」、「ハイ・パフォーマンス・エコフレンドリー」も加わり複合された意味を持つと、CEOルカ・ナポリターノは示唆したのだ。かつてランチアはベータHPE(2ドア+ハッチゲート)というスポーツワゴンを販売していたことから、今回のPu+Ra HPEも、2ドアであるがリアにハッチゲートを備えたコンセプトモデルとなった。
来年2024年にはBEVのイプシロンをリリース、続いて2025年にはそれのHFモデル、2026年は、ガンマ。2028年にヌォーヴァデルタのスケジュールとなる。
CEOのルカ・ナポリターノは、ここで2つの今まで出てこなかった単語を口にしたのだ。
1つ目がHFだ。2025年に発表されるとされるイプシロンHF。
初めて出てきたモデル名だ。HFとはご存じの通りランチアのモデルの高性能ヴァージョンによく使用されるアルファベットのこの2文字。アルファロメオで例えるならば、クアドリフォリオヴェルディ、あるいはマセラティならトロフェオのようなものと表現すれば判り易いかもしれない。HFとはイタリア語で発音すると「アッカ・エッフェ」といい、高度にその性能を引き出せるという意味合いがあり、もともとは音響用語である。過去にHFを冠したモデルにストラトス、デルタなどがある。
そのイプシロンHFについて、どんなものなのか?情報によれば車高はノーマルイプシロンより40mm低く、よりワイドなスタイリングになるという。パワーは240psの出力とされるが、電気パワーなのか、エンジンなのか、ハイブリッドなのか、現時点では詳細は明らかにされていない。
それゆえ、今後のフォローを続けて行く必要がある。まずは、来年デビュウ予定のBEVヌォーヴァイプシロンの登場を待つことにしよう。