• ついにセカンドライフが始まるイタリア車好きのブログです。

今では、マセラティ社の創業日は1914年12月1日が正式な日となっている。つまり12月1日は会社を登記した日。しかし、それとは別に今日の12月14日は会社として承諾された日で、この日は会社がスタートした日なのだ。20年以上前は、大概はこの12月14日を会社が誕生した日として、認識していたのが普通だった。
それには、訳があり、一番の出来事は、1981年12月14日のことを指すのだ。この日社長であったアレッサンドロ・デトマソは、ニューモデルを披露したのである。

それがビトゥルボだったのだ。このニューモデル、既存のマセラティ各車より一回りも小さかった上に、V8エンジンではなくV6エンジンを搭載、ボディはまるでBMW3シリーズの如き3ボックスなスタイルに唖然としたものだ。今までのマセラティモデルはここでリセットされ、スーパーカーメーカーとしての地位を棄てたのでは思うぐらいの衝撃的であった。

アレッサンドロ・デトマソ社長は、これ以降12月14日に拘った。一部の人達からは、「デトマソは迷信深い男だから」とも言われていたのだ。
以降、1986年12月14日はロイヤル、1987年12月14日は430、1989年12月14日はシャマル、1990年12月14日は、ミッドシップスポーツ・プロトタイプのチュバスコとレーシングと市販用シャマルを公開した。

その後デビューしたギブリⅡは、12月14日と全く脈絡のないトリノショー(1992年6月23日)で公開された事をきっかけに、もはやマセラティにデトマソの影響力は消滅したと誰しもが思ったのだ。事実翌1993年にフィアットはマセラティ株を100%取得している。

実は12月14日とは、それ以前に、デトマソ社長は、発売されていた3代目クアトロポルテを当時のサンドロ・ペルティー二・イタリア大統領にローマのクイナーレ宮殿で、デトマソ社長が出席して贈呈式を行った。それが1979年12月14日だったのだ。


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