遅くなりましたが、イタリア・モデナ訪問の報告の追加レポートです。
丁度、筆者が滞在していたモデナでは、エンツォ・フェラーリ・ミュージアム(Museo Enzo Ferrari)において、新たな企画展『Ferrari One of a Kind』が開催されていた。フェラーリが受け継いできたテーラーメイドプラグラム「アトリエ・フェラーリ」に焦点を当てており、2025年2月17日まで1年間をかけて、様々なワンオフ・フェラーリが展示されるという。これは実際に筆者が訪問した際に、展示されていた数々のワンオフモデルだ。筆者が最も注目したのがこの360モデナ・バルケッタである。このモデルは、当時のフェラーリCEOであったルカ・モンテゼーモロ氏に、フィアットグループ会長のジャンニ・アニエッリ氏から贈られたワンオフモデルで、世界に1台しか存在せず、スペシャルチューンが施されている。ファクトリービルトのバルケッタは最速のモデナと言われ、上半身にはルーフやロールバーがなく軽量化されている。

「フェラーリ 812 コンペティツィオーネ」は、フェラーリのデザイン部門責任者のフラビオ・マンツォーニによるクリーンスレートアプローチを具現化したユニークな車両。今回の企画展のポスターのメインビジュアルにも採用された。展示車は限定999台の第1号車で、2023年10月17日にニューヨークで開催されたフェラーリ・チャリティ・ガラにおいてオークションにかけられている。 
続いて、2018年に製造された「フェラーリ モンツァ SP1」は、過去の偉大なフェラーリにインスパイアされたイコーナ(Icona)シリーズ最初の1台。イコーナは時代を超越した象徴的なスタイルを現代的な美学で再解釈し、モンツァ SP1は1950年代から1960年代のレーシングカーをオマージュした。ゴールドのオリジナルカラーリングが施され、ホイールとインテリアトリムにも同じカラーがあしらわれている。

イコーナ・シリーズ第2弾の「フェラーリ デイトナ SP3」は、モータースポーツの歴史に名を刻んだスポーツプロトタイプへのオマージュとしてデザイン。ルビーレッドのトランジショナル・カーボンファイバーで仕上げられ、光の当たり方によってボディパネルが独特の色彩に変化する。
創成期の時代に遡って、エレガントなスタイルを持つ「フェラーリ166 MM」は、パーソナライズされたフェラーリ製ロードカーの先駆けとも言える1台。1948年に製造され、カロッツェリア・トゥーリングによってボディが架装された。オーナーのジャンニ・アニエッリの趣味を反映し、細部に至るまで美しく仕上げられている。

フェラーリ212インターは、メタリックグリーンとグリージョの2トーンカラーのワンオフモデル。
フェラーリ330 P4、フェラーリF12ツールドフランスなど貴重なモデルが勢揃いしている。

必見のFerrari One of a Kindである。行けない人の為に、ビデオを撮ってあるのでご覧ください。

こちらは、Enzoの部屋を復元した別館にある12気筒エンジンの系譜が見れる。

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