2024年今年を振り返る(後編)
【5月】
イタリアから帰ってきて程なくした5月18日に横浜で毎年開催されるルボランカーミートを見学。
続いて5月25日は六本木で開催されているアモーレミオに行った。イタリアから帰ってきてもまだイタリアに居る気分を味わえた。
【6月】
蒸し暑さも増してきたが、夏を早どりするために七里ヶ浜へ行ってきた。もちろんトラットリアでイタリア料理を召し上がった。6月26日にスパイダーの運転席側ウィンドウが壊れて閉まらなくなった。夏場の前になんてこった。パーツは国内に無く結局イタリアのカンパーナに中古品を発注する。
【7月】
6日、7日は、今度は海でなく山に向かう。マセラティ仲間と長野県蓼科までのツーリングだ。中央高速をマセラティ軍団が隊列をなして走るのは壮観だ。八ヶ岳や南アルプスの緑を眺めながら飛ばしグレカーレで快適なドライブができのだが、問題のブレーキ鳴きは収まらず、ついに早くなんとかして欲しいと苦言をディーラーに申し入れる。
7月20日はマセラティ目黒にリニューアルしたショールームに見学に伺う。
【8月】
ブレーキなき問題も解決したので、ロングドライブに出かける。コースは中央高速で諏訪へ向かい、そのまま安曇野や上高地エリアの中央アルプス山越越えの道をこなして、古都高山まで行ってきた。グレカーレはSUVの形をしたグラントゥーリズモであると確信した。
8月下旬、ランチア・イプシロンは今年で5回目の車検を迎える。デュアルロッジクは意外と長期に持ってくれている。11年目にして不具合はない。しかしエアコン系統からガス漏れが発覚、車検とそれらの修理に40万円の出費であった。それでも我が家で一番の経済的なクルマなので、まだまだ乗り続けたい。本当は新型イプシロに乗りたいのですが、現在ではランチアは日本では未輸入なので、買えない。10月にイタリアに行くので、是非ともどこかで実車を見たいものである。(写真の新型イプシロンはブレシアで撮影した)
【9月】
イタリア行きの準備のため、何度か仲間とリストランテで打ち合わせをする。
年に2回もイタリアへ行くのは初めてのこと。。今から待ち遠しい。懸案のスパイダーはパワーウィンドウが壊れたまま、車検に出すことに、同時にウィンドウも修理を行う予定。イタリアへ行ってしまうので、スパイダーと再会するのは10月下旬の予定だ。
【10月】
いよいよ出発の10月9日だ。今回のイタリアへの旅は、最初に南イタリアへ再び行くことである。しかも初のシチィーリア島である。目的は、クラシックカーレースのタルガ・フロリーオを見たいからである。ローマのフィウミチーノ空港近くのホテルで1泊、翌日パレルモ行きの飛行機に搭乗する。
パレルモ空港でお友達が空港まで迎えにきてくれた。空港から市内のホテルまでは約45分ぐらい。高速道路から見る景色は高くそびえる岩山と低木だらけと青い空だ。北イタリアしか行っていなかった筆者にとって、シチィーリアはイタリアのイメージを追加させた。パレルモの街中は混沌としたクルマの流れと渋滞に、この街に交通ルールはただの飾りにしかならないと思った。街中はB級グルメが溢れているナンデモカンデモ食べたくなった。教会は本土とは趣が違う。椰子の木とモザイクによるキリストの壁画がアラブ文化の影響が感じ取れた。
タルガ・フローリオは公道レースである。今はそれが不可能なイベントなのだが、タイムラリーとして復活したのである。かつては全開で走ったであろう公道で最も有名なスポットはチェルダの街とスタンドを見に行くことにした。この道路をマセラティ、フェラーリ、アルファロメオが全開走行するのだから、さぞや迫力満点であっただろう。チェルダにある歴史博物館のおじさんは、シチィリアーノのニーノ・バッカレラを熱く語ってくれた。
その後、地元シチリアの友人とシチリア巡りだ。モンレアーレ、チェファルー、エリチェ、トラーパ二を訪ねる。シチリアの魅力にどっっぷり浸かった日々となった。
シチリアから空路ローマに戻り、 フレッチャロッサでモデナに着く。日本から来た友人と20日にフィナーリ・モンディアーリ(フェラーリレーシングデイズの集大成)をイモラに観に行く。21日ミラノのアルファロメオ歴史博物館、22日ブレシアのミッレミリア博物館とブレシアの友人に会いに行く。23日はモデナ近郊のクラシックカーレストアショップを訪問とてんこ盛りのスケジュールであった。24日は日本から更にマセラティ仲間が総勢30名モデナ入りした。27日まで、マセラティファクトリーツアーなど過密スケジュールであったが、遥々日本から来たマセラティ仲間は充分に満喫したに違いない。
10月27日、30名のマセラティ仲間と共にモデナツアー最終日は、ボローニャで開催中のオートエモトデポカを観に行く。差し詰め、日本で言えばオートモビルカウンシルのようなものであるが、これは同じと思ってはいけない。まず規模はオートモビルの5倍と想像してほしい。したがって出展数、展示車両も桁違いにてんこ盛りだ。
筆者はいつもイタリア車が好きだという人に『イタリア車が好きならば、絶対にイタリアへ行くべき。』と話す。まさに百聞は一見にしかずとは、この一言に尽きる。イタリア行った瞬間からイタリア車の世界観がガラッと変わるはずである。いくら説明しても自分の目で見て、体験しないと分からない。それが本当のイタリア車好きになる最初のステップなのだ。
【11月】
イタリアから帰国したが、例のスパイダーはパワーウインドウ修理と車検は完了したが、今度は幌を開ける部品が壊れたため開閉作動が‘出来なくなっていたので、これもカンパーナから仕入れて、全て修理完了したのは、マセラティデイの1週間前のことだった。
【12月】
しかしながら、筆者のガレージに戻って来たのも実はほんの束の間であった。サプライズはなんとスパイダーの韓国行きである。歴代マセラティを展示してソウルのイタリア大使館でイベントを開催するにあたり展示することとなったのである。