イタリアのクルマのイベントは、3月から6月、9月から11月に集中しているので、今年も6月6日から3週間程、イタリアへ行ってくる。


筆者はイタリアへ行くには大体3週間を目安にしている。1週間づつ3箇所の拠点を巡る。滞在日数が少ないとじっくりとその町に居れないので、主な観光スポットを見て、町の雰囲気もわからずに終わってしまう。旧市街の迷路のような裏通りを迷いながら歩けば、例えばそこに結構美味しいい地元の人しか知らないお店にも行って、地元の人と話ができれば益々感動するイタリア旅になれるのだ。その時にクルマの話でも出れば、より一層に楽しいおしゃべりができ、時間も忘れてしまうほどだ。


筆者はイタリア車が好きなら、いつかイタリアの地を訪れるべきと何度も話をしている。間違いなく人生で最高の体験の一つになるはずである。クルマ好きにとって、イタリアは単なる旅行先ではなく、そこには、車の歴史、情熱、そして現地ならではの体験が待っているからなのだ。


もしかすると「時間がない」「お金がかかる」「遠いから行くのが大変」といった不安があるかもしれないが、そんな不安こそが旅行の魅力でもある。「言葉が通じないかも」「食事が合うかな」「交通が不安」といった不安を感じるのは当然で、最初は筆者もそうでした。実はそれが旅行の醍醐味でもある。異国の地で新しいことを学び、経験し、ちょっとした困難を乗り越えることが、後で振り返ると大きな楽しみに変わるのだ。


たとえば、最初は不安だった現地の交通機関も、慣れてしまえばむしろローカル感を楽しめるポイントにもなり、食べ物だって、未知のものに挑戦することで新たな発見があるはずだ。旅行の不安が解消される瞬間、その達成感は格別で、「行ってよかった!」と思えること間違いないと思う。


イタリアには、スーパーカーにふさわしい美しいドライブロードが数多く存在する。例えば、アルプスの山岳道路やアマルフィ海岸の絶景。これらの道を、イタリア車を駆って走ることは、まさに夢のような体験になる。実際にイタリアでその道路を走ることで、車が本当に「生きている」と感じる瞬間が訪れるはずだ。現地で感じる空気や景色、これを日本で体験することは絶対にできない。


イタリアは、車にとっての「聖地」とも言える場所。車がただの移動手段ではなく、一つの芸術作品として愛されている文化があるのだ。クルマ好きにとって、イタリア車の本場を訪れることは、その歴史と情熱に触れることができる最高の機会となる。


イタリアの街並みを走るマセラティやフェラーリを見るだけでも、きっと胸は高鳴るだろう。そして、現地の人々が語る車の話や歴史を聞くことで、そのブランドへの理解が深まり、さらなる魅力に気づくことができるはずだ。


イタリアに行くことで得られるのは、単なる観光地巡りではなく、イタリア車の本場での体験は、イタリア車愛に火をつけ、これまで以上に車の魅力に取りつかれるはずだ。現地の文化や情熱、技術、デザインを肌で感じ、イタリア車への愛が一層深まるのだ。そして、その経験は、一生忘れられない思い出として残り、帰国後もずっと心の中で輝き続けはずである。


筆者は6月6日から出発するが、最初の週はモデナ、2週目はトスカーナに居る、3週目は北イタリアのヴェローナ・ドロミティ周辺だ。準備に余念がないが、現在、細かなスケジュールの移動について検討しているところだ。「イタリア車好きは絶対にイタリアに行かなければならない。」
イタリアに行っていないのに、イタリア車が好きだなんて筆者から言わせればそれは不届きモノに過ぎない。




