







この長い名前のコンコルソは、モデナのサッスオーロ近郊にある温泉ヴィッラで開催される。近年日本でも紹介されているので、大分浸透してきた感があるが、いまだローカルなドメスティックコンコルソなので、筆者にとって逆に新鮮味があるイベントである。今年で25回目を迎えているので、歴史も積み重ねている。勿論、モデナなのでスーパーカーのお膝元なので、フェラーリ、マセラティ、ランボルギーニは主役である。



🏆 伝説の一台:1954年製 Ferrari 750 Monzaが栄冠に
今年のBest in Showに輝いたのは、1954年製 Ferrari 750 Monza(右ハンドル/オーナー:Giuseppe Brevini)。バロネットボディを纏い、当時のフェラーリ黎明期を象徴する存在感はまさに「生きた歴史」。オーナー曰く、「大切に保管してきた。今日はこの姿を皆さんと共有できてうれしい」とのコメントも印象的だった。


特別賞「Best of Ferrari」は、80年代のアイコンであるFerrari GTOに贈られ、華やかな歓声とともにオーナーが表彰されました。

🚗 他ブランドも聖地に集結
もちろんフェラーリが主役だが、Mercedes 300 SL、Maserati、Lanciaといったアルファロメオ以外のクラシックカーも多数展示され、モデナのモーターヘリテージが多彩に語られた。
エントリードライバーたちは軒並み「ミニマラソン」と形容されるこのコンコルソへの愛情と挑戦心を語りスタートした。






🏰 地域を巻き込んだ “モーターツーリズム”
土曜はSalvarola Termeをスタート地点にドライブツアーを開催。自然、郷土食、音楽、そしてモーターヘリテージが融合した今回のフェスティバルは、まさに「モーターパッション × 地元文化」の祭典である。日曜はフォーミジネ城、サッスオーロ宮殿などでも展示が行われ、市全体が赤の祭りとなっていました。



✍️ まとめ:「情熱が道を作る」祭典
フェラーリに代表されるマシンとそれを愛でる人々。彼らの情熱は、モデナという“Terra”と一体化し、Motor Valley Festival を新たな高みへと導いている。
今年のテーマ「La sfida delle ‘rosse’」に込められた“紅の挑戦”は、まさに見事なクライマックスを迎えました。来年も、熱きエンジン音がモデナの街角で響くことを、心から楽しみだ。