6月にイタリアを旅している筆者は、リニューアルオープンしたばかりのパニー二・マセラティ博物館に行くことができた。


2025年6月7日、歴史的なパニーニ・コレクションは、かつての農場(Hombre)から約数キロ南のモデナサーキット近くに新設された専用ハンガーへと移転・リニューアルオープンしたのだ。奇しくも6月16日(月)に訪れることが出来た。おそらく最速の日本人ビジターとなった。


新ミュージアムは地元メディアでも「新たな拠点」として大きく取り上げられ、トライデント・ブルーのファサードにはシンボリックなトリデンテ(マセラティマーク)が刻まれているのだ。


ファームらしさを残す外観と、先端施設を融合させたデザイン。カッコよさと温かさが同居するのだが、マセラティらしいと言えば、正に具現化されたその通りだ。


リニューアル後の館内には全てマセラティだけが展示されている。(以前はトラクターは一部他メーカーも展示されていた。)


- 1958 Maserati 420M/58 Eldorado
モナコ「500マイル」用に作られたモノポストレーサー。 - A6GCS Berlinetta Pininfarina(うち4台のみ現存)
- 1957 250F(F1チャンピオン・ファンジオ搭乗車)
- Birdcage Tipo 61 / Tipo 63
軽量フレームを持つヒルクライム/グランプリマシン。 - 3500GT、Ghibli、Merak、Boraなどロードゴーイングモデル
- Chubasco、 実現化されなかったミッドシップスーパースポーツ
- 新たにプロトタイプ:Maserati AlfieriやMC20など最新のコンセプトカー


開館時間:9:30–13:00、14:30–18:00(最終入場30分前)
チケット:一般 €15、学割/高齢者 €12、子ども&75歳以上 無料
アクセス:モデナ市内から公共バス(7番/9番)で「Marzaglia Nuova」下車後徒歩25分
モーターバレーで訪れる価値No.1の新名所。イタリア車好き、特にマセラティの歴史好きには至福の場。


展望:今後はガレージツアー、メンテナンス見学、各国ツーリングイベントなど、体験型コンテンツの強化も期待され多様なミュージアムとなるだろう



