2025年今年を振り返る(3)

【6月】

10日 今日はマセラティとは全くの関係がないですが、パドヴァに向かいます。ここにある2つ世界遺産を観に行くためです。最初に訪れたのは植物園の世界遺産だ。植物園の名前はオルト・ボタニコ・ディ・パドヴァという。1545年に創設された現存する世界最古の大学植物園で、薬用植物の研究と教育を目的に設立され、近代植物学の発展に大きく貢献した。円形の伝統的配置や歴史的温室が残り、科学史上の価値から1997年に世界遺産に登録された。500年も前のこの時代に既に植物園があったとは驚きである。

次に訪れたのはスクロヴェーニ礼拝堂だ。ここは比較的新しく世界遺産に登録されたのだ、最新号のクレアトラベラーにも掲載されているので注目度は高い。14世紀初頭の礼拝堂で、画家ジョットによるフレスコ画装飾で知られる。キリストと聖母マリアの生涯を描いた壁画は、人物の感情や立体感を写実的に表現し、西洋絵画を中世からルネサンスへ導いた画期的作品と評価されている。予約が必要で観覧時間はたったの15分だったが、このジョットの青を観ると誰もが心洗われるはずだ。

11日 翌日はマントヴァに行って来た。ここを訪れた理由はマンテーニャの名作を見るためで、過去に2回訪れたが空振りしたのでリベンジである。このデュカーレはマントヴァを支配したコンザーガ家の宮殿で、回廊には数多の絵画が展示された豪華絢爛である。

13日 マセラティ本社を訪問。昨年の訪問で知り合ったクラシケ担当のボルゾーニ氏に再会する。

14日 ヴェルナスカシルヴァーフラグを観に行く。
このイベントは1953年に始まった公道レースを起源とし、現在はクラシックカー文化を継承するデモンストレーション走行として行われている。1930〜1970年代の名車が山道コースを駆け上がり、順位やタイムを競わず、安全を重視しながら往年の走りと音を再現する点が特徴。欧州屈指のクラシックカー行事として知られる。

この日は、モデナに戻りマラネッロでの夏祭りノッテロッサを見学した。

16日 リニューアル移転したパニーニのマセラティ博物館にいってきた。

17日 モデナを離れレンタカーで南下して一路オルヴィエートに向かう。今度は此処を拠点にしてミッレミリアとアウトレット、海へドライブに行った。最初に訪れたのはチヴィタヴァァニョレージョだ。筆者は2回目だが来るたびに絶景に感嘆してしまう。そしてレンタカーを西に走らせポルトサントステファーノで美味しい魚介料理を食す。帰路のオルヴィエートまでの中間地点にあるピティリアーノの街を散歩して帰ってきた。

18日 シエナ向かう。ミッレミリアは実はここで観るのが一番最適かと思う。時間にしてシエナ通過はお昼時にあたり、3時間もあれば全車両が見れる、ついでにトリブートフェラーリも一石二鳥で観れるのだ。

ミッレミリアを見学後、オルヴィエート迄戻る間にシエナ市内観光と世界遺産の街ピエンツァに寄った。

19日 最終日のオルヴィエート。この日ミッレミリアがオルヴィエートを通過する。天空のオルヴィエートのカテドラーレ前はシエナより観光客は少なく、殆ど地元の人だけなので、逆にミッレミリアを鑑賞するにはベストポジションかもしれない。目の前がカフェバールなので、座りながらカフェ飲みながらでもクラシックカーがみれるのだ。

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