今年もあと残りわずかですね。
7月に来た筆者のグレカーレ。既に走行距離は5.000kmとなりました。
これまでに不具合は何があったかというと、結論からすると「故障も不具合も何も無い。」となります。
以前に何点か不具合書きましたが、ほとんど致命傷にもならず、現在に至っています。
それでは、このグレカーレは、今までのマセラティと「どこが決定的に違うのか?」簡単に列記してみます。
ドライビングポジション:これはボディの高さに起因していると思う。路面を高いところから見渡せるので、遠方まで視界が確認できる点が良いのだが、運転している感覚は、やはり極端に言えばトラックと言える。グランツーリズモがマセラティの本筋なので、これからマセラティを購入する人にとって、「これがマセラティだ!」という誤解を与えてしまう可能性がある。
2つ目に、筆者のグレカーレが4気筒ハイブリッドなので、加速しても多少のエモーショナルな雰囲気はは味わえるが、常時そのような感覚とはならない。言い換えればエンジンスタートからストップ迄、ズボラに運転しても、グレカーレGTはそれに合わた仕事をしてくれるのである。だから毎日それで買い物にも行けるし、子供や介護が必要な人に送り迎えにも、ジャストフィットできるのだ。
今までに無いありえないマセラティと言える。筆者のような古典マセラティファンにとってマセラティをドライブするということは、頭を多少の戦闘的モードに切り替えて高速道路を走るというのが本来のマセラティの正しい使い方。さらに言えば、マセラティの車自体も低速走行すれば、もっと速く走ってくれとエンジンとボディ全体からリクエストされるのだ。マセラティにとってグラーツーリズモという概念は、サーキットを走った後でも、大きな荷物をリアトランクに乗せたままアウトストラーダに乗って数00Kmも走って家路に着くというロードカーがグランツーリズモなのだ。
したがって、本当のマセラティの味を知りたければ、やはり最初に乗るベきマセラティはグラントゥーリズモだと思う。新型グラントゥーリズモでも良いし、先代でも良い。その前のモデルのグランスポーツやクーぺ、3200GT、ギブリⅡでも構わない。
ではSUVのレヴァンテ、グレカーレは何なのか?
これはマセラティ好きが乗るセカンドカーと考えていただきたい。