1979年に遡るエンジン、60°V型6気筒のこのエンジンファミリーが誕生して、今年40年を迎えました。生産は2005年まで続けられ、アルファロメオの珠玉のV6ブッソと言われました。名前の由来はこのエンジンを設計したエンジニア・ジョゼッペ・ブッソの名前にちなんでいます。
V6ブッソは100%アルファロメオで、開発され作られた最後のエンジンでした。2005年まで、アレーゼ工場が閉鎖されるまで生産されたのです。最初の開発は1968年まで遡り、製品化されたのは1979年になります。
最初の搭載モデルはアルファロメオ・フラッグシップセダンのアルファ6で、V型6気筒SOHCエンジンでした。 それ以来V6ブッソエンジンは、様々なモデルに適合できる長寿エンジンとなり、2005年まで採用されました。
パワーを最大限に引き出し て、「シンフォニア・メカニカ-sinfonia meccanica」(日本語に訳せば、機械的な交響曲)を純粋にエンジン音を楽しむために、高回転域では素晴らしい音色に変わるのです。V6ブッソは、アルファ6のあと、アルフェッタGTV6 2.5に搭載されます。
その後、75、155、GTV、スパイダーなどの各モデルに採用され、キャブレターからインジェクション、2バルブから4バルブ、SOHCからDOHC、自然吸気からターボ、など様々なバリエーションをみました。
156、164、SZ、RZ、166、147、GT。。。と続き、ついにはランチアの各モデル(テーマ、テージス、カッパ)にも採用されるほどの、その素性の良さは天下一品でした。
現行アルファロメオのV6エンジンはフェラーリからインスパイアされた様々なテクノロジーによって開発されたエンジンです。ゆえに100%のアルファロメオ製ではありません。しかしながら最後のV6ブッソのツインターボエンジンのDNAは、少なからずもあるかもしれません。。。