シエナで感動のトリビュート・グランツアーを見た後は、直ぐにミッレ・ミリアの先頭集団やってきた。こちらは、ご存じミッレ・ミリアですから歴代の栄光のスポーツカーが次々と姿を見せてくれる。
その先頭集団の引率するのは、マセラティMC20Cieloの自動運転テストカーなのだ。フロントノーズはゴールド系統なのだが、後ろに行くにしたがってグラデーションがグリーンメタリックに変化してくる。貴重なカラーリングのボディカラーだ。ドライバーズシートには人が座っているが、パッセンジャーシートには、人間の頭ぐらいの大きさの奇妙なオブジェが乗っかっている。おそらくこれが運転データをコントロールしているのかもしれない。
今年のミッレミリアの参加台数は約450台だ。日本のラフェスタの3倍強のエントリー車両があるのだ。
遠い日本からも数台のエントリーがある。そしてイタリアの本物のミッレミリアは、やはり道が違うと本当に思う。一般道路でさえ、信号機は殆ど無い、道幅も広い、そして風景はトスカーナの糸杉やローマの松並木を見ながら走れるイタリアの原風景が広がるのだ。イタリア車好きの頂点はやはりミッレミリアに参加することだが(お金があれば)、これらのイベントを見学するか、あるいはレンタカーで同じコースを走ることが出来れば、本当のイタリア車好きになれると思う。