テスト走行が続くグランカブリオがついにナポリの混雑したタンジェンジアーレ(自動車専用環状道路)を走る

ナポリターノのドライビングテクニックがあれば、どんな道路状況でも走れるという諺があるほど、ナポリで運転するのは容易でないという意味だ。
このグランカブリオ自動運転車は、そのナポリの混沌としたタンジェンジアーレさえも、クリアすることが出来たのだ。


ご存知の通りナポリの道路事情はかなりワイルドな光景が見られる。運転マナーについては、地元の人はかなりアグレッシブな運転であり、例えばウインカーを出さずに車線変更、強引な割り込みなども珍しくない。クラクションによる騒音、自己主張の手段としてよく使われ、怒ってるとは限らず「ちょっと通るよ」くらいのノリでもクラクションを鳴らすのだ。市内の交通量と混雑は、特に朝夕のラッシュ時、旧市街や海沿いの道路(ルンゴマーレなど)は渋滞する。路上駐車が多く、正規の駐車スペースが少ないため、二重駐車や歩道に半分乗ってる車もあるほどだ。道路状況も舗装も荒れた道路が多く、特に中心部から離れると、路面のひび割れや穴も目立つ。坂道を狭小の道路が入り組み、ヴォメロ地区など、アップダウンの激しいエリアもある。旧市街では、バイクやスクーターが多く、車の間をすり抜けてくるので、巻き込み注意が必要なのだ。こうしたナポリの道路環境下でグランカブリオフォルゴーレの自動運転車はテストを実施した。実際、ナポリのヴォメロとフオリグロッタ間のタンジェンジアーレの3 kmの区間で、マセラティ グランカブリオ フォルゴーレはドライバーの支援なしで走行したのだから、相当な実力が認められたということだ。この実験は、 MITスマート道路観測所が、アウトストラーデ・ペル・リタリア、カンパニア州交通警察、ミラノ工科大学、そして優れた技術パートナーのチームと協力して実施された。

