マセラティ:スパイダー90アニヴァーサリーの近況(20)内装生地テクニカルクロス編(その1)

スパイダー90周年、グランスポーツ、グランスポーツスパイダー、MC12ストラダーレの内装生地に採用されたテクニカルクロス(BrighTex@)の張り替えについてレポートします。

当時(今から約20年前)、スパイダー90周年モデルがデビューした時に、話題になった内装の生地で新素材と銘打って華々しくうたわれました。当時メディアは、レザー+ハイテク生地+(同クラス最多レベルの)カーボンファイバーのミックス」と説明。さらに「ダッシュ中央部(パイピングで縁取られた部分)が BrighTex® で、レーシングMC12と同じハイテク生地」だとPRしていたのだ。

ご覧お通り見た目は確かにハイテクな新素材で新鮮さはあり、キラキラと輝き宇宙船内部の素材にも似ている。筆者のスパイダーを丁度15年程前に撮った内装の写真がこれだ。(2011年6月撮影)
これが、年月を経過すると古臭くなって汚れが目立ってくるのだ。

(2011年6月撮影)

こちらが、去年11月に撮影した写真である。色も黄ばんだりピンクっぽくなったりしている。さらに生地に弾力がなくなり中のスポンジが劣化して、押すと指の跡がつき元に戻らない。シートは裏の糊が滲み出て黒ずんでいる。

(2025年11月撮影)

実はこの問題は、この世代に製造されたグランスポーツ、グランスポーツスパイダー、スパイダー90th、MC12ストラダーレのテクニカルクロス仕様は押し並べて、経年劣化を辿っている。マセラティにも早々に在庫はなくなり、世界中を探しても在庫は出てこない…。そうすると仕方なくこの部分をどうするかというと、殆どのマセラティはアルカンターラに張り替えてしまうのだ。まれに、一度剥がして洗浄して再度貼り付けたマセラティもあったが、新品ではないので見た目はそれ程劇的な再生とはなっていない。筆者はこのテクニカルクロスのオリジナルに拘った。何故ならいずれ迎えるであろうマセラティクラシケの認定にも、基本オリジナル重視が選定基準だからだ。であれば、汚れたままのテクニカルクロスでどれだけ引き伸ばせるかの正念場であった。
2023年、実はイタリアに行った時も、マセラティのオフィシャルパートナーの在庫担当であるカロッツェリアカンパーナを訪ねた時に、テクニカルクロスの在庫があるか確認したところ、在庫はあった。

残念ながら、色はブルーしか無かった、しかもたった2mだった。これではシート一脚分ぐらいにしか使えない。。。筆者のスパイダーのテクニカルクロスはグリージョ(灰色)なのだ。在庫ないのかと聞いたところ、グリージョはとっくに在庫切れになったと言う。

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