2021年を迎えました。
スパイダー90アニヴァーサリーは、筆者のところに来て早いもので今年で10年目。
製造から15年を経過しているモデルで、現代のマセラティに比べると一回り小さくなった感じがします。
今でもエンジンをはじめとする機関系統に不具合は殆どありません。ギブリ・ディーゼルと比べるとエンジンは高回転タイプで、低速域トルクが細いので初速はそれ程早くはありませんが、4000回転以上を回せばタコメーターは、躍動感にあふれる針の動きと共にスピードも増します。
実はこのスパイダーは2面性の性格があり、スパイダーというオープンカーのキャラクターですが、ルーフをクローズの状態で高速道路を巡行すれば、結構グランツーリスモ的な高速クルーズを快適にこなせます。一方で、ルーフを全開にしてワイディンロードを飛ばすと、エンジンとマフラーからのワイルドな咆哮を聞きながら、2シーターのスパイダーとしてのキャラクターに豹変して、コーナーを駆け抜けることが出来るのです。さすがにギブリでは、ワイディングロードは少しボディが大きく持て余すことになり、スパイダー程楽しめません。
故に、休日の走りたい時はスパイダー、平日の急ぎたい時はギブリという使い分けがベストと考えています。