さて、このヘリテージハブは、今まで一般公開されていなかったが、完全予約制とはいえ、世界中からカーマニアが訪れている。先にも書いたが筆者の他に日本人の方2名、そしてスイスから来ていたアルフィスティの団体30名ぐらいは、其々自分のアルファロメオに乗ってヘリテージハブを訪れていた。島国の日本人からすれば羨ましい限りだ。
その中の一人のスイス人に声を掛けられ、「お前は何に乗っているんだ?」聞かれた。
勿論筆者は堂々と「マセラティ・スパイダー90周年と、納車待ちのグレカーレだ。ついでにランチア・イプシロンも通常使いで持っているぜ」と答えたら、
「お前は本当にイタリア車が好きなんだな」と感心させられた。
勿論、ここでの筆者とスイス人の間の会話は、全部イタリア語だ。スイス人は、もともとフランス語もドイツ語もイタリア語も、英語もある程度話せる国民なので、大概は4か国語を話せるのは当たり前だ。我々日本人は精々話せても日本語と英語が精いっぱいだ。そういう意味では、我々日本人はイタリアをはじめ世界に出て、多くのカーマニアとコミュニケーションを取らないと、日本だけの閉じられたイタリア車の価値観で終わってしまうのは、勿体ないと思う。自分の持っているイタリア車の世界観を広めるために、イタリアへ行けばその魅力は無限大に広がるはずだ。
何はさておき、そのイタリア車は日本には限られた車種しか輸入されていないのが現状だ。ここヘリテージハブには、多様なイタリア車を見ることが出来る。 このページの写真を見て、実際にヘリテージハブに行って実車を確認するのも、イタリア車好きの更なる進化になるに違いない。
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