2026年7月、サッカーの世界最高峰を決めるワールドカップ決勝戦の当日、マセラティから極めて印象的なショートフィルムが世界に向けて公開されました。


タイトルは**『Never Stop Dreaming』**。
ステアリングを握るのは、2006年W杯でアズーリ(イタリア代表)を世界の頂点へと導いた伝説の10番、アレッサンドロ・デル・ピエロ(Alessandro Del Piero)。相棒として登場するのは、イタリアン・グランツーリスモの真髄である**新型マセラティ・グラントゥーリズモ(GranTurismo)**です。
セリフを捨て、ネットゥーノのV6サウンドだけで語る美学
この映像作品(クリエイティブ・エージェンシー:Migrante制作)には、いわゆるプロモーションビデオのようなナレーションや派手な演出、サッカーのプレー映像は一切登場しません。
世界中の人々がテレビ画面の前で固唾をのみ、街から人影が消えたかのように静まり返るニューヨーク。そこに現れたのは、デル・ピエロが操る漆黒のグラントゥーリズモです。
静寂に包まれたストリートを切り裂くように響くのは、マセラティ自社開発の3.0L V6ツインターボ**「ネットゥーノ(Nettuno)」エンジンが奏でる官能的なエキゾーストノート**のみ。静かに、しかし力強くニュージャージーのスタジアムへと向かって夜の公道を進んでいきます。
言葉を削ぎ落とし、マシンの「咆哮」とドライバーの「真剣な眼差し」だけで魅せるその演出は、真のエレガンスと走りのDNAを知るマセラティだからこそ表現できた世界観と言えます。


“夢見る者は立ち止まらない” — アズーリと三叉槍の精神
作品のラスト、静かな余韻とともに画面に浮かび上がるメッセージがあります。
“Even when the world stops, dreamers never do. We are Italian. We love to dream. And eventually, we make it real.”
(世界が立ち止まろうとも、夢見る者は止まらない。我々はイタリア人だ。夢を愛し、やがてそれを現実にする。)かつてピッチ上で一瞬の閃きから奇跡を生み出し続けたデル・ピエロ。そして100年以上にわたり、時代の荒波を乗り越えながら美しさと走りの美学を追求し続けてきたマセラティ。
この両者が重ね合わさることで、単なるプロモーションの枠を超え、イタリアという国が持つ「あくなき美意識と野心」を世界へ力強く宣言するショートフィルムとなっています。


最新テクノロジー(生成AI)と伝統的エレガンスの融合
実はこの映像、W杯決勝のタイミングという世界が最も熱狂する瞬間へ完璧にピンポイントで合わせるため、最新の生成AI(AI-driven production)技術を活用し、わずか10日間という驚異的なスピードで制作・完成されたことでも話題を呼んでいます。
伝統的なクラフトマンシップと官能性を重んじるマセラティが、映像制作の最先端テクノロジーをいち早く取り入れ、これほどまでに洗練された作品に昇華させた点も見逃せません。
新型グラントゥーリズモの流麗なシルエットと、ネットゥーノ・エンジンの咆哮、そしてデル・ピエロの佇まい。イタリアン・モータリズムの情熱は、今も変わらず進化を続けています。
