100人に選ばれる星人は誰になる?
マセラティの象徴であるトライデントのロゴが、伝説のレースカー「ティーポ26」に初めて採用されてから、ちょうど100年。 この偉大なる節目を祝うためにマセラティが仕掛けたのは、なんと「夜空にマセラティ座を創る」という、極めてロマンチックで、どこまでも Bella(美しい)なプロジェクト。日本では七夕も近いタイムリーな話題だ。
しし座とうしかい座の間に輝く「100個の星」
マセラティはイタリアのパドヴァ天体物理観測所の天文学者たちとタッグを組んで、実際の夜空に100個の星からなる「トライデントの星座」を誕生させ、そして、この100個の星それぞれに、マセラティの100年の歴史を支えてきた「主役たち」の名前が刻まれるというプロジェクトである。
「トライデントという強力なシンボルを、記憶が永遠となる『宇宙』という場所に持っていきたかった」 ―― クリスティアーノ・フィオリオ(マセラティ CMO)


ファン・マヌエル・ファンジオやスターリング・モスといった黄金期のレジェンドレーサーから、現代のアンバサダーであるデヴィッド・ベッカム、そしてモデナの天才三つ星シェフ、マッシモ・ボットゥーラまで。ブランドの魂を形作ってきたスターたちが、デジタルとリアルの「星の証明書」とともに、宇宙の光となる。なんという壮大なセレブレーションでしょうか。
「しし座とうしかい座の間に位置するトライデント・スターズの定義は、マセラティがINAF(パドヴァ天文台)の研究者であるマウリツィオ・パヨラ氏とアンナ・ルケッティ氏と共同で選定した100個の星で構成されています。これらの星は、ブランドのシンボルであるトライデント・スターズの紛れもない輪郭を形成するように配置されています。それぞれの星は、マセラティのアイデンティティ形成に貢献した人物、すなわち、忠実な顧客、ブランドの友人、そして従業員に捧げられています。これには、クラシックカーのコレクター、マセラティ・フオリセリエ・モデルのオーナー、ブランド・アンバサダー、そしてブランドのレーシングスピリットに忠実にGT2やMCXtremaといったスーパースポーツカーをサーキットに持ち込むジェントルマン・ドライバーなどが含まれます。」
車の美しさとは、単にガレージに佇む姿や、サーキットを駆け抜けるエキゾーストノートだけではありません。それを愛し、歴史を紡いできた「人々の情熱」こそが、最も美しい。


マセラティ公式ウェブサイトの「Stories of Audacity」セクションに用意された特設ページでは、この100の星の物語が没入型のデジタル体験として、少しずつ紐解かれていく。
今夜は少し、お気に入りのワインでも片手に、しし座とうしかい座の間を見上げてみませんか? 100年の情熱が、今も静かに、しかし最高にエレガントに、夜空で瞬いています。
日本が誇る「マセラティスタ」たちの光
ここで気になるのは、この100の星の中に「日本の情熱」が含まれているのか、という点が注目されるところである。公式なノミネートはクローズドのはずであるが、選ばれるべき日本の重鎮たちの顔ぶれは、すでに夜空に浮かび上がって見えます。
まず、絶対に外せないのが越湖信一氏。 マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン(MCJ)の代表であり、モデナ本社からも絶大な信頼を寄せられるカー・ヒストリアン。彼ほど日本の地にマセラティのヘリテージを根付かせ、本国と固い絆で結ばれている人物はいない。彼に星が捧げられない理由を探す方が難しいのは周知の事実。
そして、日本のヴィンテージ・マセラティ界の至宝、世界に3台の「A6 GCS モノファロ」を駆る堺正章氏。5代目クアトロポルテ、コンセプトカー・バードケージ75thのデザインを手掛け、マセラティのカスタム部門(Fuoriserie)と共同でアジアの陶器文化をテーマにした特別仕様車『Grecale Trofeo “Pureness of Asia”』を製作した奥山清行氏も挙げられる。
このプロジェクトはマセラティが歴史やデータをもとに100名を選定するので、誰になるのかは現時点では不明。純粋に楽しみに待つ、というのがこのプロジェクトの正しい見方になります。
