マセラティ再浮上への賭け:カッシーノ工場集約と「2つの次世代フラッグシップ」

イタリア自動車界のアイコン、マセラティ。全車電動化(Folgore)計画の見直しやStellantisグループの再編に揺れる中、現地主要メディア(alVolante.it 等)から最新の将来計画が予定されているのが判った。
今秋11月、トリノで開かれる新産業計画(Piano Industriale)の発表を目前に、トライデントの「次なる手」の全貌が見えつつある。

1. ラツィオ州「カッシーノ工場」への生産集約

現在、稼働率の低下が社会問題となっているラツィオ州のカッシーノ(Cassino)工場。これまで『Grecale』やアルファロメオ『Giulia』『Stelvio』を送り出してきたこの拠点に、マセラティの最上級フラッグシップを集約する方針が固まりつつある情報が出てきた。
Stellantisのアントニオ・フィローサ(Antonio Filosa)CEOおよびラツィオ州のフランチェスコ・ロッカ知事は、**「マセラティブランドおよびカッシーノ工場の売却は一切ない」**と明言。ラインの余力を活かし、技術・生産パートナーシップ(中国系テクノロジー企業等との連携)を模索しながら、イタリアでの高品質な生産体制を維持する構えのようである。

2. 2028〜2029年に登場する「2つの最上級モデル」

秋のプランで概要が発表されると見られるのが、以下の2機種。

 『M9X』(コードネーム / 2028年末予定)

実質的な**次世代『Levante』**となる大型スポーツSUV。ランボルギーニ・ウルスやフェラーリ・プロサングエを意識した、流麗でワイド&ローなクーペスタイル・クロスオーバーとして再定義される予定だ。

 『Ghibli / Quattroporte』後継クロスオーバー(2029年末予定)

オーソドックスな3ボックスセダンから脱却し、ファストバックとクロスオーバーを融合させた新世代のアミアレージ(最上級車)。かつてのGhibliとLevanteのように、『M9X』とメカニズムの大半を共有して開発されるという。
いずれも最新のマルチエネルギー・プラットフォーム(STLA Large)を採用し、電動化のみならず内燃機関(ICE)やハイブリッドの柔軟な設定が期待されています。

💡 モデナの誇りと、これからのマセラティ

モデナの伝統とチロ・メノッティの精神を守りつつ、量産・技術基盤をカッシーノへと集約させてサバイバルを図るマセラティ。「100%イタリアメイド」のアイデンティティを保ちながら、いかにして世界のラグジュアリー市場で再び輝きを取り戻すのか。11月の正式発表に満を辞して注視しよう。

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