2026年7月1日、イタリアの自動車界に歴史的な転換を告げるニュースが正式に届けられた。
これまでマセラティのCEOを務めていたジャン=フィリップ・インパラト氏がステランティスを退社することに伴い、フィチーリ氏がCOOから正式に「CEO(最高経営責任者)」の肩書へ昇格・統一された。


ステランティスが発表した組織刷新により、マセラティの最高経営責任者(CEO)にサント・フィチーリ氏は、これまでアルファロメオのCEOとして辣腕を振るい、マセラティにおいてもCOOとして現場の舵取りを担ってきた同氏が、今後は双方のブランドのCEOとして、名実ともにイタリアン・プレミアムの頂点を率いる体制が幕を開けた。
フィアット時代から現場叩き上げでキャリアを築き、イタリア車の情熱と本質を知り尽くしたフィチーリ氏。彼の手腕により、マセラティが誇る至高のエレガンスと、アルファロメオが追求する研ぎ澄まされたスポーツスピリットが、これまで以上に密接に共鳴し始めることだろう。
昨年立ち上げられた特注・ヘリテージ部門『BOTTEGAFUORISERIE(ボッテガ・フオリセリエ)』に見られるように、両ブランドの遺伝子はすでに深く結びつき始めている。今回の体制統合は、単なる組織の効率化ではない。イタリアが世界に誇る「trident(三叉槍)」と「Biscione(大蛇)」の血統が、新たなリーダーシップのもとで交わり、まだ見ぬ最高峰の『Una bella macchina(美しき車)』を紡ぎ出すための必然的な進化に他ならない。
